AKG K3003
2011/9/10新規作成
(2011/9/11 歪率測定結果追加)
(2011/9/11 インパルス応答追加、謎コラム追加
(2011/9/18 謎コラム2追加)
<作りかけページ>
【グラフ1】周波数特性
なかなか美しげな周波数応答。
「え〜?デコボコじゃん」などと言わないやうに。コレかなりクセが無い部類だと思いますよ。うん。
俺耳では、傾向としては少しドンシャリっぽく聴こえます。
200Hz以下と、5-6kHzあたりが派手かな?って印象でしたが、ほぼアタリのようす。
アタルのは耳がよいからでもなんでもなく、iPhoneアプリで純音スイープを使って耳チェックしたからです。ギャフン。
【グラフ2】インピーダンス (測定ミスのため9/11再測定)
さほど大きな山谷は無く、全体的には単調増加なインピーダンス曲線。
俺実測でDC抵抗7.5Ωくらい。
うーん・・・わざわざフィルター交換しないでもアッテネータかまして高域ブーストなんてのも出来そうな予感。
【グラフ3】ER-4Sとの周波数特性比較
ER-4Sとの比較。(いつも使ってるER-4P紛失・・・orz)
一般的にはドンシャリ傾向のK3003の方がウケると思います。
【グラフ4】歪率@100dBSL (K3003とER-4S比較) 2011/9/11追加
![]() 全域に渡って概ね-50dB〜-60dB程度(0.1〜0.3%)の歪であり、なかなか優秀と言えそう。 |
![]() ER-4Sは全域に渡って概ね-40dB〜-50dB程度(0.3%〜1%)の歪で、こちらも優秀な感じ。 |
【グラフ5】インパルス応答比較(K3003とER-4S比較)
ER-4Sと同程度か少し長めの収束時間。マルチドライバーにしては優秀に見えます。
【謎コラム】K3003の音の派手さについて憶測 K3003の少しドンシャリっぽい音は、どのような派手さなのか?について少し憶測してみる。 EtymoticResearch社の主張によると、ER-4Sの周波数応答はDiffuse-Field Equalizeに相当する応答を持っている、としている。 (拡散音場で人間の鼓膜に到達した際の音圧特性) もしこれが本当であれば、ER-4Sの周波数応答との差分をとれば、概ねそのイヤホンがどのような音のキャラクターを 持たせているのか推測が出来るのではないか。 そこでK3003の周波数特性とER-4Sのそれの音圧の差分をとってみたのが【グラフ6-A】です。 個人的な感想を言えば、これは等ラウドネス曲線に似ていると思う。(下の【グラフ6-B】) 特に音圧が比較的高めのケースの曲線に(80dBSPLなど)似ているように思える。 要するに、イコライザでよくある「ラウドネス」と同じく、小音量時などで人間の耳に聞こえにくい帯域を持ち上げているのではないか? ・・・と憶測したりします。 (そうでないと、感度の良い帯域をさらに持ち上げたら耳障りになることでしょうし。) 要するに、派手な音にするにしても、それなりに守るべきセオリーはあるのではないかと思うんです。 |
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【グラフ6-A】![]() |
【グラフ6-B】![]() |
【謎コラム2】ER-4SをK3003っぽい周波数応答にしてみる おなじみiPhone/iPad用の高機能イコライザー「EQu」を使って、 ER-4Sの周波数応答を、それなりにK3003に近づけてみるテスト。 【グラフ1】適用したEQuのセッティング ![]() スイープしながら出来るだけK3003の応答に近くなるよう設定していったところ、上のような設定と相成りました。 【グラフ2A】ER-4S(EQ適用なし) vs K3003 ![]() 【グラフ2B】ER-4S(EQ適用時) vs K3003 ![]() 【グラフ1】のセッティングを適用。9kHzあたりまではかなり似ているのではっ?! ・・・と少しいい気分になっていんですが・・・ダメでしょうか。 自分で設定した欲目のせいか、なかなか似た音になっているように思いますよ、エッヘン。 しかしまあ主観的にはER-4Sにあるまじき、無茶苦茶派手なドンシャリ音です。 ・・・んが、 本イコライジングを非適用に戻すと、元のER-4Sの音が「なんか帯域の狭いラジオっぽい音質?」に聞こえてしまう不思議。 人間の耳はすぐ慣れちゃうもんでございますね。 |