FiiO E7
(2010/5/29新規追加)

USBオーディオにもなる、見た目がちょっとカッコイイ、ポータブルヘッドホンアンプ。
最近疲れ気味でして、さらにやる気のない感想。

ごめんなさい。

【俺感想】

長所:
・1万3千円位で、それなりにお求めやすい価格。
・見た目がソリッドで結構カッコイイ。なんだかFiiOっぽくないぞ。
・有機EL ディスプレイの視認性良好。
・3 段階のベース・ブーストの変化具合は、それなりに適度と感じました。(俺脳内)
・ヘッドホン出力2個。あまり需要が無いような気もしますが。

短所
・ たまにボリュームボタンの反応が少し鈍くなることがある。押してから一瞬遅れて反応する感じ。

音の大雑把な感想:
・なぜかちょっぴり周波数レンジが狭いような、少し余裕のない鳴りっぷりな俺印象。
 (根拠は全くないです。後でVA-2230Aで確認してみましょうか・・・)
・その他は結構よさそう。(大雑把スギだ)


ザックリと測定していきましょう。

【グラフ1】周波数特性(振幅/位相) 16オーム負荷抵抗時

20kHzで1dB弱ゲインが落ちていますが、まずはフラットと言って良いかと。


【グラフ2】ヘッドホン端子の出力インピーダンス

0.2オーム程度で周波数依存性なし。この点は良好ですね。
(ちなみに今回、ちゃんとキャリブレーションしましたので、高域のコンマ数オームの僅かな測定誤差が減ってます。イェイ。)

【グラフ3】BASS BOOST設定による周波数特性の変化(振幅) 16オーム負荷抵抗時

・BASS BOOST 1は、概ね100Hz以下の重低音を相対的に3dBほど増加。(何故か全体の音圧が1dB程増えている?)。重低音だけ増やしたい場合用と思われ。
・BASS BOOST 2は、概ね500Hz以下の低音を3.5dB程相対的に増加。
・BASS BOOST 3は、概ね500Hz以下の低音を5dB程相対的に増加。(これも何故か全体の音圧が0.5dB程増えている?・・・測定ミスでなければよいのですが)

BASS BOOST 2,3は、ボーカルの帯域にも影響ありそうな予感。



【グラフ4】歪み率(THD+N、THD)@1kHz

  測定方法:
・信号源&観測=
オーディオアナライザ TEXIO VA-2230A
 信号源に「
1kHzスポット発振2」を用い、
 これを-60dBから0dBまで4dB刻みで変化させて使用。
 入力は非平衡100kOhm使用。測定値のアベレージングは16回を使用。
 対象ポータブルヘッドホンのアンプのボリューム位置は最大に固定。
 
ダミーロードは16Ωの1/4W金属皮膜抵抗。
 ただしTHD+Nのみ比較のため無負荷時も測定。 
コメント
FiiO E7    16オーム負荷時のTHDは0.01%程度。ノイズは少し多くてTHD+Nだと0.05%くらい。
うーん・・・E5とそれほどは変わらないかも・・・

1万円前後の半導体アンプとしては
歪み率は普通程度のように思われ。


出力については、スペック上ではE5とほぼ同じ150mW@16オーム
実際もE5とほぼ同じく16オーム負荷で1V程度が限界の様子。
【参考】FiiO E5    <FiiO E7の下位?機種> 
【参考】iBasso T3   <1万円程度のコンパクトなアンプ> 
【参考】RSA P51  <価格帯が異なるが、RSAの有名なアンプ> 
歪み率がかなり良好。