須山歯研 FitEar TO GO! 334
(2012/3/17追加)
カスタムイヤホンでお馴染み(?)、FitEarのユニバーサルタイプです。
低域×1、中低域×2、高域×1の3WAY4ドライバーのイヤホンだそうです。
4つのBAドライバー、かつ音導管がステンレスだったりするそうで凝っているのですが、
その反面やや大きく重めのハウジングなのはちょっぴりウィークポイントかしらん。
音導管については、テーパーが付いているなどの点から、境界部での音響インピーダンスを意識しているのかもしれませんが、理由はよく知りません。
【グラフ1】周波数特性
低音は100Hz弱あたりで最大6dB程強調されており、他方3kHz近辺の外耳道の共鳴を模したピークは少な目にしている様子。
5kHzから上の音圧低下は比較的緩やかで自然な印象。超高域については16kHz程度で頭打ちなのはER-4Sなどと殆ど変わりなし。
大雑把な傾向としては、どちらかと言えば低音基調で、ボーカルは少し控え目になりそうで、ピーキー(刺激的)な所はほぼなさそう・・と推測しやす。
【グラフ2】インピーダンス(非装着時)
マルチBA型らしい複雑なインピーダンス。1.5kHz、3kHz、4kHzあたりに共振があるように見えるです。
【グラフ4】歪率@100dBSL (FitEar To GO! 334 と参考2機種)
![]() 低域、特に200Hz以下が少し歪率が高いようにも見えますけれど、 -50dB(0.3%)程度に過ぎませんから問題ないものと思われます。1kHz以上の高域は-60dB(0.1%)程度で優秀。 |
※参考:AKG K3003![]() |
※参考:EtymoticResearch ER-4S![]() |
【グラフ5】インパルス応答 (FitEar To GO! 334 と参考2機種)
![]() なかなかスッキリしたインパルス応答。位相やレゾナンスの点では良好そうです。人間の耳で分かるのか?は不明ですけれど。 |
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