SHURE SE535
(2010/8/11新規追加)

「カナブン」の愛称で親しまれてまいりましたSE530がモデルチェンジっていうかマイナーチェンジ(?)したようです。


【外観写真】 向かって左の2個がSE535(新型)、右の1個が旧型SE530「カナブン


新型は少し角ばった感じ。耳への収まりは新型の方が良い感じ。
耳に固定する部分のワイアー追加(E5cなんかでは付いてましたよね)と、ケーブルが少し柔らかめになって取り回しはよくなった点はナイス。

ただしL型になったプラグがかなりゴツい(写真中央)。DAPによっては少しジャマそうな予感


【グラフ1】周波数特性: SHIURE SE535(青色)、SE530(赤色)、EtymoticResearchのER-4P(灰色)、
 SE535とSE530の音圧差分(SE535-SE530)(白色)※70dBSPLのラインが0dBとなるように表示位置をシフトしています。


全体的にはSE535とSE530は良く似てます。・・・あたりまえか。
あえて言うならば、
・SE530にあった1kHzあたりの微妙な音圧の凹み(2dBくらいかな?)が、SE535ではフラットになっている。
・SE535の方が5〜8kHzあたりが僅かに派手。(上のグラフのDifferenceを参照)・・・といっても2dBかそこらのようですが・・・。


・・・周波数特性的にどっちの音が好きそうか?といえば、まあSE535かもしれませんが(適当)、
違いはかなり微妙と思われ。
ぼかあ音の違いはおそらく分かりませんね、たぶん。

【グラフ2】インピーダンス: SHIURE SE535(黄色)、SE530(赤色)
インピーダンスも当然良く似てますが、上記F特性の改修のためか、少しネットワークが変わっている様子。
2kHzでインピーダンスは38オーム程のピークに達し、5kHzで最小値9オーム程と、マルチウェイらしくインピーダンスには大きな山谷がある。
よって、
相変わらずアンプの出力インピーダンスにはシビアそうな予感
(出力インピーダンスの大きいアンプほど、上のグラフ2のインピーダンス曲線の山谷に相似した音圧変動が発生します。
 つまり1〜2kHzあたりは音圧が上がって派手になり、5kHzあたりは逆に音圧が低下してしまう。)

俺結論:

耳かけ部分のワイヤー追加、ケーブルのソフト化、ケーブル交換可能、といった使い勝手の点で向上しているものの、
音質的には、おそらくSE530と大きな差はないものと推測します(ネットワークの定数を若干見直した程度のマイナーチェンジのようにお見受けします)。 


TOPへ戻る