VICTOR HA-MX10-B
(2011/02/12新規追加)
【写真1】右がHA-MX10-B (左はSONY MDR-CD900ST)
MDR-CD900STと真っ向勝負な感じのヘッドホン。外観も良く似てます。
ハウジングの周辺にぐるっとリング状に「青」「赤」の左右識別の色を付けたのは、グッドアイデアかも。
ちなみにHA-MX10は「メイド・イン・チャイナ」とのこと(本体に記載あり)。
【グラフ1A】周波数特性 HA-MX10-B(Lch/Rch) 自分の個体では、fsから下の重低音部分で左右chの特性の差異が比較的大きいような様子あり。 (密閉型は、開放型と比べるとどうしても測定誤差が大きめに出るので、確信はもてませんが・・) 全体の傾向としては、僅かに低音寄りという感じですが、 密閉型としてはなかなかフラットな部類ではないかと思います。よさそうな感じ。 |
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【グラフ1B】周波数特性 HA-MX10-B vs. MDR-CD900ST むう。CD900STとかなり似ていると思いませんか?(弱気) CD900STと似ていると思うんですが、目立つ違いを挙げると・・ ・低音はHA-MX10-Bの方が5〜10dB程多いように見える。 ・10kHz超の高域も若干HA-MX10の方が量が出ているように見える。 ってな感じかな。 大雑把に言えば、 CD900STを少しドンシャリ気味にしたような感じに見えます。 【グラフ1C】【参考】MDR-CD900STのF特性 【グラフ1D】【参考】HA-BX10とMDR-CD900STのF特性(音圧)の差分 やはりローエンドやハイエンド側はHA-BX10の方が元気なように見えますね。 |
【グラフ2A】インピーダンス VICTOR HA-MX10-B (非装着時/装着時 GIFアニメ) 驚いたことに、インピーダンスカーブもMDR-CD900STと非常に良く似ています。(下の【グラフ2B】参照) (左右chでちょっぴりアンマッチが大きい点や、300Hz超のアノーマリまで似ているのは苦笑いしちゃいますが) なんだかCD900STリスペクトな設計のようにも見えますが・・・ ・・同じ用途のヘッドホンを作ると、おのずと似てしまったりするのかもしれませんけどね。 |
【グラフ2B】【参考】インピーダンス MDR-CD900ST (非装着時/装着時 GIFアニメ) CD900STは、ドライバー単体でも3.2kHz前後にアノーマリ(極めて局所的で急峻な変化)が存在しているのが特徴。 (過去に別の個体でドライバーを取り出して単体で測定した際も、こいつは存在していました。) 残念ながらドライバーの設計のどこに問題があるのかはわかりませんけれど・・。 |
【グラフ3A】インパルス応答 HA-BX10-B |
【グラフ3A-2】CSD HA-BX10-B (左のインパルス応答から算出) |
【グラフ3B】【参考】インパルス応答 MDR-CD900ST |
【グラフ3B-2】【参考】CSD MDR-CD900STT (左のインパルス応答から算出) |
【俺感想】 ・かなりCD900STを意識して作られている様子あり。作りなどはそれなりにブラッシュアップされている部分もある。 ・音の傾向は良く似ていると思うが、あえて比較すると、MDR-CD900STはカマボコ風。HA-BX10はドンシャリ風・・・とお見受けしました。 ・個人的には、どちらかというとHA-BX10の方が元気な感じで好きかも。 そしてSHUREのSRH-840あたりと比較すると840の方が好きな感じ(汗)。・・だってあっちはイヤパッドとかシワシワしてなくてふかふかやし・・・。 |
以上
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