ZERO AUDIO ZH-BX500
(2010/12/30新規作成)
2010/12/31内容大幅追記。
カタログスペックや、ZERO AUDIOって?というのは、自分も調べてないので知りません。
いいわけはしないぜ!ごめんなさい。
前置きはさておき、
まずは、俺様のダメイヤーによるどうでもよい感想。
俺イヤーでの感想 <俺イヤーでの短所> ・やや低音寄りのドンシャリ傾向。 ・高域の周波数の伸びはそれなり程度。これと低音の量の多さのため、全体としてはわずかに曇ってモコモコした音色に聞こえる。 ・6kHz弱は少しピーキーな帯域あり。しかしボーカルの歯擦音はそう気になるほど目立つわけではないように思います。 ・イヤピースが若干密閉しにくいタイプで(国産カナルでは標準的+αくらいはいけてはいますが) きっちり密閉すると下の【グラフ1】のとおり低音は結構でている様子。 <俺イヤーでの長所> ・上記の欠点はあるけれど、全体的には外で使うのにはかなり好ましいバランスと思われ。シングルBAとしてはなかなかの出来ではないかしらん。 ・価格に対して、妥当な作りと見た目。 ・シングルBAですので、アッテネータで高域を相対的に増強して遊べそう。 |
次に、見た目や装着感なんか。
【写真1】外観
シンプルな形で良いのではないかと。
個人的には、ケーブルの付け根はもう少し後方にして欲しいなあ。深くいれて使う場合に少し邪魔なんですよね。
【写真2】MONSTER IEの3段フランジを使うの図
付属のイヤチップでは密閉性が悪かったため、
monster turbineやBEATS IEなんかに付属のトリプルフランジチップのLサイズを装着した図。
(Lサイズは型番MH-IE 3L、SサイズはMH-IE 3S。3ペアで980円くらい。)
自分はMDR-EX1000なんかでも使って重宝してます(写真3)。
ZH-BX500はステムが短めで、抜けやすさは少しありますが、密閉性は俺耳ではきわめて良好。
密閉型カナルの重低音の伸びと締り具合は、イヤチップで激変ですよゲキヘン。インチキくさいぞ俺。
【写真3】参考:MDR-EX1000にmonster turbine用のトリプルフランジを装着した図
以下はいつものように測定!
年末にダリー・・とか言っちゃいそうですが我慢です。
倒れる時は前のめり。三歩進んで二歩下がる。
【グラフ1】周波数応答/位相
ややドンシャリ傾向で重心は低音寄り。6kHz弱のレゾナンスが耳ざわりにならないかちょっと心配あり、っていう感じのグラフ。
【グラフ2】インピーダンス(非装着時/装着時)GIFアニメ(笑)
最低共振周波数fs=2kHzくらい。5.4kHz、9kHzあたりに小さなレゾナンスあり。
6kHz弱の音圧特性のピーキーさとも良く対応していますわな。
またRchの3kHzあたりに何かアノーマリがありそうにも見える。たいしたことはないんですけどね。
【グラフ3】インパルス応答
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シングルドライバーのBA型同士での比較、ってことになります。結果はご覧のとおり。
そろそろどなたかER-4シリーズをガッツリ打ち負かして(?)欲しい気もする今日この頃。何年前の機種ですかと。
そのうちEtyの回し者みたいにいわれて、掲示板とか炎上しちゃうZoと。
【グラフ4】CSD
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ここで一旦、俺感想は終わります。
そして以下へ続く。
【番外編】
謎の祭典(たまにやってます)
ZH-BX500の周波数応答を出来るだけMDR-EX1000に近づけるよう頑張ってみる祭り
何故とか理由はありません。
いや、なにか共振ポイントが両機種で良く似ておったんでつい・・・
抵抗を取り外せるソケットを付けたテスト用の延長ケーブルを作って、手持ちの抵抗を使ってテストしてみる。
【グラフ5】アッテネータ追加(or出力インピーダンスの変動)に伴うF特の変化
![]() 結構派手に変わるイヤホンですなあ。 |
![]() 左のグラフを1kHzでノーマライズして表示 |
![]() 標準の状態(追加抵抗なし)と比較した場合の音圧の低下具合。 【グラフ2】のインピーダンス曲線との相似に注目。16Ωでも低音は6dB低下しており効果は派手め。 |
んー。こうしてみると、意外と強気に200Ωあたりを追加すると近そうな感じ?
【グラフ6】200Ωのアッテネータ追加時の、MDR-EX1000とのF特比較。
あー。結構近そう。聴いた感じも結構イイ線いってる。(何が?)
【グラフ7】200Ωのアッテネータ追加時の、MDR-EX1000とのF特比較(差分表示)
差異は20Hz〜12kHzまでの範囲で±5dB以内に収まっている。
結構似てるといえそうよん。
後、直すとしたら、EQで800Hz近辺を中心に軽く3〜4dBくらい持ち上げると、より近くなりそう。
200Ωの抵抗を入れた際の、インパルス応答は以下のようになりました。
【グラフ8】インパルス応答:
上段=200Ωアッテネータ追加時のZH-BX500のインパルス応答
下段=MDR-EX1000のインパルス応答
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FFTなりしないとちゃんと比較できませんけれど、収束時間はシングルドライバのBA型でありますからZH-BX500の方が若干有利っすかね。
しかし、ZH-BX500はアッテネータを入れてF特がガッツり変わっているのに、インパルス応答の減衰時間は大して変わらんのが面白いです。
以上、MDR-EX1000に似せてみよう、でした。
だから何?
って気もしますが・・・まあ、あれですよ、
色々遊べてちょっとお得ではないかと思いまして、試した次第です。
ちなみに、アッテネータをつけてみると、
なんか音場感というか左右の広がりがよろしくなったように感じました。
もちろん、気のせいとかプラシーボかもしれませんが、
なんか6kHzあたりのピークって、見せかけの音の広さに効いてる気もするんですよね。根拠ないですが。
とはいえハイハットなんかの高音がシャリついて、大分あざとい・聴き疲れしやすいって感じはしますから、お好み次第だとは思います。
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