Apple iPad (2010 Wi-Fi model)
(2010/7/18 新規追加)
(2010/7/25 iPhone4追加)
(2010/9/11 iPod nano 6th追加)
iPadのことはみなさんよくご存知だと思いますので説明省略。
・・・かいつまんで言えば、でかいiPodTouchです。(おい)
毎度のことながら、ヘッドホン端子出力についていくつかの物理特性比較をしてみましょー。
インパルス応答 測定条件: Stimuli=48kHz/16bitSampling Pulse .wav file DummyLoad=16Ohm(1/4W 1%) Recorder=SONY PCM-D50 (at 96kHz/24bit) |
周波数特性/位相特性 測定条件: Stimuli=48kHz/16bitSampling Pulse .wav file DummyLoad=16Ohm(1/4W 1%) Recorder=sony PCM-D50 (at 96kHz/24bit) FFT:ARTA ver.1.6.1 |
出力インピーダンス 測定条件: CLIOWINfw ver.8.2.3 (stimuli=LogChirp 16k) |
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iPod nano6th ![]() |
![]() 気のせいか、従来のiPodよりもスッキリしたインパルス応答に見えますが・・・如何なものかと(弱気)。高域の位相遅れが少なくなり、収束がスッキリしておるような気がします。 |
![]() 振幅応答のフラットさは文句なし。 インパルス応答のとおり、高域の位相遅れはそれなりに少なくなっている気がします。(←まあそらそうだ。インパルス応答をFFTしただけだもん。) |
![]() iPod nano 6th generationのヘッドホン端子の出力インピーダンスは2Ω程度。iPhone3GSとほぼ同じ。あいかわらず周波数依存はなく良好な様子。 |
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iPad | ![]() ぬう。iPhone3GSとほぼ同じすね。インパルス応答に長い尾っぽがついちゃってる問題あり。 問題あり・・・とはいってもaudibleかどうかは分かりませんが、5kHz以上だし、俺には多分わかんないでしょう。 ちなみに、このようにインパルス応答が入力信号と同じ形になっていない(厳密には帯域の制限があるので違いはありますが)、ということは、周波数特性(振幅か位相、もしくは両方)がフラットになっていないということを意味するのでごわす。詳しくは右の周波数特性にて。 |
![]() 左の時間領域のインパルス応答をFFTして周波数領域で観測したものが、周波数(振幅/位相特性)でございます。はい、こちらもiPhone3GSとほとんど同じです。 振幅は極めてフラットで申し分ありませんが、位相がフラットになっておらず高域に行くと位相が遅れている問題あり。 ・・・聴覚上の位相の悪影響については、位相が遅れだすのが5kHzくらいからなので、定位にもそんなに問題ないように思いますが、良く分かりません。 まあ要するに「早く位相直してちょーだい」と。 |
![]() iPadのヘッドホン端子の出力インピーダンスは1.3Ωと、iPhone3GSの2.0Ωよりも若干低く(ていうかほぼ同じですな)、かつ周波数依存がなく良好でございます。 |
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iPhone4 | ![]() iPhone3GSから(?)相変わらずのインパルス応答です。プリエコーはないものの高域での位相の遅れがありますねん。 |
![]() 周波数/位相応答もiPhone3GSからあんまり変化なし。 |
![]() iPhone4の出力インピーダンスは概ね1Ωと自分が知る限り、iPod/iPhone/iPadのうちで最も低い値になっている様子。周波数依存もなくフラットですので、悪くはないでしょうねん。 微妙に良くなってきているのかもしれませんねと。 |
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iPhone3GS | ![]() |
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<参考> HiFiMAN HM-801 (ノーマルアンプカード) |
![]() HM-801は時間領域では、結構綺麗なインパルス応答に見えますが・・・、 よく見ると左右非対称な形になっており、かつ本来発生すべきギブス現象によるリップル(パルス根元の荒れたような部分)が不自然に小さくなっている(下のDA10のインパルス応答を参照)。 このように周波数領域で振幅/位相はフラットにはなっていないことが、インパルス応答にもなんとなく現れています。 |
![]() 左のインパルス応答の非対象さ/ギブス現象の少なさ(?)は、このように周波数領域での高域のゲイン低下と、位相の遅延に対応していました。 しかし、これは問題となるほどのことか?と言われると・・・人によるでしょうし良く分かりません。 |
![]() 個人的にHM-801最大の問題点と思うのは、この出力インピーダンスっすね。 これではマルチBAドライバー無理ポ。 |
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<参考> LAVRY ENGINEERING DA10 (ヘッドホン出力) ※据え置きタイプのDAC兼ヘッドホンアンプです。 |
![]() 普通に素直なインパルス応答でございます。 えーと・・・なんでこんな変なギサギサが出るのが普通で素直なのかってのは、24kHzでの急峻なカットオフで予想される通りのSinc関数に極めて近い形が出力されているからです・・・ってこんな説明じゃダメか。 |
![]() 振幅、位相ともにフラットで申し分なし。 |
![]() 0.2オーム弱です。 このような低い抵抗では接触抵抗を測っているようなもので、CLIOでの測定結果にはあんまり信頼性はないですね。 |
俺結論: えー毎度適当な結論ですが・・ ・iPadのインパルス応答はiPhone3GSとほとんど同じ。よって・・・ 振幅特性はフラットで良好。 位相特性は、概ね5kHz以上の高域で若干(?)遅れが出ている。 ・iPadの出力インピーダンスは約1.3オームで、これもiPhone3GS同様フラットな特性。良好。 ・歪み率、S/N、セパレーション等は測っていないので分かりません。 ・・・どこかでRMAAなんかで測っているサイトあったら教えてください。 |