Final Audio Design / FI-BA-A1 (heaven-a)
(2010/8/18)


FI-BA-SS(ステンレス筐体)に続き、真鍮(FI-BA-SB)と、アルミ筐体(FI-BA-A1)の2機種発売。

・・・色々出すなあ、ファイナルオーディオ。
段々普通になって来たような印象なのは、うれしいような悲しいような・・・。

俺印象:
2万円以下なら、まあ妥当な作りと音のように思われ。

音の感想:
基本、FI-BA-SSとかなり似てます。
周波数バランス的には、自分はこっちのFI-BA-A1の方が好きかな。

低音基調でどちらかといえば繊細というより迫力寄り。少しだけ高域も目立つ弱めのドンシャリ。
ベースは音圧は十二分に出ているが(むしろ多すぎかも)、少しぼやけて制動が緩い印象。
ボーカルは若干太めの印象。歯札音は普通程度かと思う。(録音によっては少し気になるものもあり)
周波数レンジとしては、俺感想ではハイエンドの高域の伸びはもう少し欲しい。
シンバルの金属感から少し大人しいので、10kHz以上がもう少し・・・って感じかな。

全体的には、マーラーから八木節まで数十曲を聴きましたが、、「すこしモコモコしてるかな」というくらいで、特別違和感を感じる楽曲は見当たらず、それなりに好ましいチューニングのように思う。



【写真1】左:FI-BA-A1、右:(参考)FI-BA-SS

FI-BA-A1はアルミハウジングとのこと。
左右のユニット識別は、ケーブル突起のみ。ちょっと分かりにくい。レーザ彫刻や色分けして欲しいところ。

FI-BA-SSのようにシャフトがないのは耳にセットしやすくてむしろ良いと思う。

【グラフ1】周波数特性:FI-BA-A1


【グラフ2】周波数特性:FI-BA-A1 vs. FI-BA-SS

良く似てます。
5kHzから上の音圧ピークは、謎の「BAM」なるヘルムホルツ共鳴器っぽいやつ由来でしょうか?
・・・しかし、やっぱ本当にバランスドアーマチュア?。マグネチック型じゃないのん?

【グラフ3】インピーダンス:FI-BA-A1 vs. (参考)FI-BA-SS

インピーダンスもうりふたつですが、仔細にみますれば
2番目の6kHzあたりのピーク周波数が、僅かにFI-BA-A1の方が高域より。

【グラフ2】の周波数特性のピークにそのまんま対応してますらお。


【グラフ4】おまけ:CSD(FI-BA-A1)


【グラフ54】おまけ:CSD(FI-BA-SS)


両機種ともまあ良く似てますわね。結果自体も悪くないように見えます。



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