負け抜きTHDバトル
(2011/10/23新規追加)
2011/10/23グラフ上説明追加(赤い線はFR)、「測定方法」欄追加。
100dB SPL(@1kHz)の音圧となるようボリュームを調節して
THD(前校長は・・じゃなくて全高調波歪み)%を比較してみるだけの簡単なお仕事です。
<大雑把な傾向> ・バランスド・アーマチュア型(BA型)は全般的には歪率が悪い(特に低域)結果になっているようです。 ・一方、ダイナミック型ドライバは口径が大きく、さほど大振幅を必要とせずに (振幅が大きいほど当然歪みが発生しやすい)十分な音圧の低音を発生出来るためか、 歪み率の点ではBA型よりも優秀といえましょう。 |
<俺感想>
一般に高級品・・、と思われがちなBA型ですが、周波数レンジが狭いという欠点に加えて、
歪み率についても(特に大振幅となる低域)ダイナミック型と比べると悪くなりがちであります。
とはいえBA型イヤホンは完全に密閉した外耳道でも動作するという利点はあるわけで、
ダイナミック型との優劣は簡単には結論は出ないものと思われます。
完璧/最強なイヤホン!・・・などとゆうものは存在しませんね。
測定方法 測定環境: マイク:Earthworks M30 カプラー:内径7mmφシリコンチューブ 刺激信号D/A(アンプ):GraceDesign m902(デジタル入力) A/D:CLIOfw ソフト:CLIOfw 8.2.3 設定: Sinusodialアナライズ、48kHzサンプリング、1/6オクターブ ステップ測定(20Hz〜22,388Hz) 環境ノイズ:(自宅の環境ノイズ) 以下のグラフのとおり、自分の測定環境(普通の部屋)では、20Hzで40dB〜50dB SPL程度の騒音があるため(低域ほどノイズ量が多い)、100dB SPL程度のファンダメンタル信号に対して、20Hz近辺の低域においては自分の測定環境では精々でも0.1%程度までの精度でしか測ることが出来ないことを示しています。(ただし200Hz以上にもなれば0.01%程度の歪み測定できそうです) 【測定時の環境ノイズ】Klipsch X5測定時の例: |
Etymotic Research ER-4S (シングル BA型ドライバー)
Klipsch X5 (シングル BA型ドライバー)
Ortofon e-Q7 (シングル BA型ドライバー※マグネチック型かも・・・)
audio-technica ATH-CK100 (マルチ BA型ドライバー 低域×1、中高域×2)
Sony MDR-EX1000 (シングル ダイナミック型ドライバー)
AKG K3003 (ハイブリッド3ドライバー:ダイナミック型(低域用)×1、BA×2)